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パット(タンポ)印刷とは?パット(タンポ)印刷の仕組みやシルク印刷との違いを解説!
樹脂・プラスチック塗装技術ナビは、プラスチック塗装はもちろんのこと、金型の設計・製作から射出成形、塗装・加飾、組立、検査・試験までの一貫生産体制を実現することで、お客様にコストダウン・納期短縮をご提案しております。また、プラスチック製品に特化し、お客様のニーズに合わせて、塗料メーカー様と連携して塗料開発を行っております。
今回は、「パット(タンポ)印刷の概要や仕組み、シルク印刷との違い」について解説します。
パット(タンポ)印刷とは
パット印刷は、凹版にインクを塗布し、シリコーン製のパッド(タンポ)を用いて印刷を行う印刷方法の一つです。
この方法は、平坦な表面だけでなく、凹凸のある表面や曲面にも高精度で印刷ができる点が特徴です。印刷の流れとしては、まず凹版にインクを充填し、柔軟性の高いパットがそのインクを拾い、柔らかく押し付けることで製品の表面に転写、印刷することができます。
パット印刷は、電子機器や医療機器のボタンやケース、玩具の細かいデザインなど、さまざまな製品に利用されています。特に、複雑な形状や不規則な表面を持つ製品にも対応できるため、幅広く用いることが可能です。
パット(タンポ)印刷のメリット・デメリット
■ パット(タンポ)印刷のメリット
パット印刷の主なメリットとしては、高い印刷精度と複雑な形状の製品に塗装可能な点が挙げられます。
細かいデザインや文字を鮮明に再現でき、かつ複雑な形状の製品、表面に凹凸があるような製品、ボトルなどの曲面を持つ製品など様々な製品に対応可能です。
■ パット(タンポ)印刷のデメリット
一方、デメリットとしては、求める品質を実現するには専門的な知識が必要な点が挙げられます。
例えば、パッドの硬さや形状、インクの粘度や種類など、製品に合わせた細かな調整が必要であり、これらの要素を適切に管理するためには経験と知識が不可欠です。また、印刷する素材や製品の形状によっては、専用の治具や装置が必要となる場合もあり、これがコストの増加につながることもあります。
パット(タンポ)印刷の仕組み
パット(タンポ)印刷の仕組みについて解説します。パット(タンポ)印刷の仕組みとしては下記の画像の通りです。
パット(タンポ)印刷とシルク印刷の違い
シルク印刷は、網目状のスクリーンにインクを通して印刷する方法で、フラットな表面に対して非常に効果的です。この方法は、スクリーンに描かれたデザインをインクで転写する仕組みで、特に大きな面積や平面に対して印刷する際に有効です。
一方、パット印刷は、凹版とパットを用いることで、複雑な形状や曲面にも対応できる点が異なります。パット印刷では、上記で紹介したようにパットが凹版からインクを拾い上げ、製品表面に柔らかく押し付けることで、高精度な印刷が可能となります。
このように、印刷方法が違うことから、印刷を行う製品の形状に違いが発生しています。
樹脂・プラスチック塗装技術ナビによるパット(タンポ)印刷塗装事例
次に、当サイトを運営する富士合成株式会社が過去に納品したパット(タンポ)印刷の事例をご紹介いたします。
プラスチック塗装製品事例:医療用通信機器のパット(タンポ)印刷
ちらは医療用通信機器をパット(タンポ)印刷した事例になります。
画像の通り、印刷部分が凹形状をしていたため、印刷の中でもパット(タンポ)印刷で対応いたしました。パット印刷を行うことで、このような凹み形状でも綺麗に文字、デザインを印刷することが可能です。
樹脂・プラスチック塗装技術ナビでは、このように塗装以外にも、製品形状や用途に合わせて、印刷にも対応しております。更に、本事例のように・・・
パット(タンポ)印刷なら、富士合成にお任せください!
富士合成ではこのように、塗装だけでなく印刷にも対応しております。お客様の製品形状や用途に合わせて、求める品質を実現できるよう、印刷方法をご提案の上、各種印刷を実施しております。
プラスチック印刷でお困りの際は、お気軽にお問い合わせください!