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PP(ポリプロピレン)塗装が難しい理由と当社の対策をご紹介!

樹脂・プラスチック塗装技術ナビは、プラスチック塗装はもちろんのこと、金型の設計・製作から射出成形、塗装・加飾、組立、検査・試験までの一貫生産体制を実現することで、お客様にコストダウン・納期短縮をご提案しております。また、プラスチック製品に特化し、お客様のニーズに合わせて、塗料メーカー様と連携して塗料開発を行っております。

今回は、「PP(ポリプロピレン)塗装が難しい理由と当社の対策」について解説します。

PP(ポリプロピレン)の特性

PP(ポリプロピレン)は、最も一般的に使用されているプラスチック材料の一つで、特に軽量で耐久性があり、加工がしやすい特性を持つため、自動車部品、家庭用品、食品容器、電化製品の外装など、日常生活のあらゆる場所で使われています。また、PPは耐薬品性や耐熱性にも優れているため、化学薬品や高温環境に耐えられる製品にも利用されています。

しかし、PPの特徴として、非極性素材であり塗料や接着剤が表面にうまく密着しにくいという欠点があります。そのためPPに塗装を施す場合、適切な処理を行わないと、塗料が定着せず、剥がれやすくなってしまうことが問題となります。

PP(ポリプロピレン)塗装が難しい理由

ポリプロピレン塗装の難しさは、主にPP素材の表面特性に起因します。PPは非極性であり、分子レベルで塗料や接着剤との化学的な結合が起こりにくい性質を持っています。通常のプラスチック素材であれば、表面エネルギーが高く、塗料が容易に付着しますが、PPはその表面エネルギーが非常に低いため、塗料が滑り落ちるように剥がれてしまいます。

このような特性を持つPPに対しては、特別な前処理が必要です。具体的には、プライマー処理やフレーム処理(コロナ放電やプラズマ処理)が一般的に行われています。これにより、PPの表面に適切な足場を作り、塗料がよりしっかりと付着できる状態を作り出します。

剝がれにくいPP(ポリプロピレン)を実現するための当社の対策

①プライマー処理の実施

PP素材に塗装を行う際、塗料を定着させるために事前の表面処理が欠かせません。最も効果的な方法は、プライマーを使用したプライマー処理です。プライマーは、PP表面に塗料が強固に密着できるようにする中間層を形成します。

詳しくは下記記事でも解説しておりますので、是非こちらも合わせてご覧ください。

>>プラスチック塗装におけるプライマー処理の重要性について解説!

②フレーム処理の実施

フレーム処理は、表面を化学的・物理的に活性化し、塗料や接着剤がより良く密着するようにすることを目的とした処理です。表面を改質するために、ガスバーナーの炎で表面を炙ることで、空気中の酸素をプラズマ化させ、酸素プラズマを処理対象物に付与することができます。

これにより表面が活性化し、、塗料や接着剤がより良く密着しやすくなります。

樹脂・プラスチック塗装技術ナビによるPP塗装の事例

次に、当サイトを運営する富士合成株式会社が過去に納品したPPへの塗装をした製品事例をご紹介いたします。

 

コーティング製品事例:LINE-Xまな板

こちらは、雑貨、日用品のまな板に対して、「LINE-X」と呼ばれる高い耐久と滑り止め機能を付与する、樹脂・プラスチック塗装技術ナビが独自に開発した塗料を塗布した製品事例です。

お客様からは、まな板に滑り止めの機能を付与したいとのご要望でご依頼をいただきました。

樹脂・プラスチック塗装技術ナビでは、滑り止めを行うことができる様々な塗料をご用意しておりますので、お客様に合わせた最適な塗料のご提案が可能です。今回は・・・

>>詳しくはこちら

PPへの塗装についても、富士合成にお任せください!

富士合成では今回ご紹介したようなPP塗装の実績が多数ございます。。お客様の製品の材質や用途に合わせて、求める品質を実現できるよう、最適なプライマー処理やフレーム処理についてご提案させていただきます。

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