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プラスチック製品に行う加飾とは?加飾の種類やメリットをご紹介!

樹脂・プラスチック塗装技術ナビは、プラスチック塗装はもちろんのこと、金型の設計・製作から射出成形、塗装・加飾、組立、検査・試験までの一貫生産体制を実現することで、お客様にコストダウン・納期短縮をご提案しております。

プラスチック製品に対して、加飾を行うことで美観性・意匠性を高めることができます。プラスチック製品をの美観性・意匠性を高めるためには、当社が得意としている塗装工程が非常に重要です。

今回はそのようなプラスチック製品の美観性・意匠性を高めるための「加飾」についてご紹介いたします!

加飾とは?

プラスチック加飾とは、製品に対して装飾を行い、色や質感を向上させる技術のことを指します。

プラスチックは、形状の自由度やコストパフォーマンスが高いため、私たちの生活には欠かせない素材ではありますが、そのままの状態では単調で安価に見えることがあります。

加飾はプラスチックの持つ優れた機能性をそのまま活かしつつ、色や質感を向上させる技術になります。具体的には、プラスチック表面を金属調にすることで高級感付加する加飾が挙げられます。

加飾技術は、製品がもつ本来の機能性を損なうことなく、外観を向上させ、消費者の目を引くデザインを実現します。特に、家電や自動車のインテリア部品など、外観と機能性の両方が求められる製品においては、加飾は欠かせない技術です。

加飾の技術は古くから存在し、工芸品や陶器、金属製品などにも装飾が施されてきました。プラスチックに加飾技術が応用され始めたのは、プラスチックが工業製品に広く使用されるようになった20世紀半ば以降です。特に高度経済成長期には、家電や自動車などの量産製品に加飾技術が積極的に導入され、製品の外観を差別化する手法として発展しました。

加飾の種類

プラスチック加飾には、大きく分けて「一次加飾」と「二次加飾」という2つの種類があります。

一次加飾は製品の成形と同時に行われ、二次加飾は成形後に別工程として加飾を施す技術です。それぞれの加飾方法には、特徴や利点があり、用途に応じて使い分けがされています。

①一次加飾について

一次加飾は、プラスチック製品の成形時に同時に加飾を行う技術です。このプロセスにより、効率的に装飾が施され、生産時間の短縮やコストの削減が可能です。以下に、主な一次加飾技術を紹介します。

■インモールド成形(IMD成形)

インモールド成形(IMD)は、射出成形時に装飾フィルムやシートを金型内に挿入し、同時に装飾を施す技術です。この技術は、精密な模様やロゴ、グラフィックを製品に直接施すことができるため、高いデザイン性を持つ製品に適しています。

また、フィルムが一体化することで、耐久性も向上し、外的な摩擦や劣化に強い装飾が可能です。自動車のインパネや家電製品など、耐久性とデザインが求められる製品に広く採用されています。

■インモールド塗装(IMC)

インモールド塗装(IMC)は、成形と同時に塗装を行う技術です。従来の塗装工程は、成形後に別途行う必要がありましたが、IMCでは成形と塗装が一体化して行われるため、工程の短縮と一貫した仕上がりが可能です。

これにより、塗装ムラが減少し、耐摩耗性や耐候性に優れた仕上がりが得られます。自動車部品や家電外装など、表面の美観と耐久性が求められる製品に適用されています。

 

②二次加飾について

二次加飾は、成形後に行う加飾工程で、プラスチックの表面にさまざまな装飾を追加します。このプロセスでは、塗装やメッキ、蒸着などが行われ、製品の仕上がりに大きな影響を与えます。以下に代表的な二次加飾技術を紹介します。

■塗装

塗装は、プラスチック表面に色や模様を加える最も一般的な方法です。用途に応じて多様な技法があり、多色加飾やテクスチャー表現が可能です。塗装は、外観を美しく仕上げると同時に、耐摩耗性や防水性などの機能的な特性を付加することができるため、製品の付加価値を高める効果があります。

樹脂・プラスチック塗装技術ナビが行うことができるプラスチック製品への塗装について下記ページにまとめておりますので、是非こちらも合わせてご覧ください!

>>対応可能なプラスチック製品への塗装一覧

■めっき

めっきは、プラスチック表面に金属層を形成する技術で、製品に高級感を与える手法です。電気めっきや無電解めっきなどの方法があり、光沢感や耐久性を持たせることができます。特に自動車部品や電子機器の外装で使用されることが多い処理になります。

■蒸着

蒸着は、真空環境下で金属や化合物を蒸発させ、その蒸気をプラスチック表面に付着させる技術です。薄い金属膜を形成することができ、軽量でありながら高い光沢や金属的な質感を実現します。また、製品の耐久性や耐候性を向上させるため、長期間使用される製品や高級感が求められる製品に適しています。

■スクリーン印刷

スクリーン印刷は、古くから利用されている印刷技術の一つで、布、紙、金属、ガラス、プラスチックなど、様々な素材に対して高い精度で印刷を行うことができる印刷方法です。

この印刷技術は、特にプラスチック製品の表面装飾において、その優れた適応性と耐久性から広く使用されています。スクリーン 印刷は、特定のテンプレートを使ってインクを素材に転写する方法であり、現代では、ポリエステルやナイロンといった素材のスクリーンを用いて印刷しています。

>>シルクスクリーン印刷とは?シルクスクリーン印刷の仕組みやメリット・デメリットをご紹介!

■パット印刷(タンポ印刷)

パット印刷は、凹版にインクを塗布し、シリコーン製のパッド(タンポ)を用いて印刷を行う印刷方法の一つです。

この方法は、平坦な表面だけでなく、凹凸のある表面や曲面にも高精度で印刷ができる点が特徴です。印刷の流れとしては、まず凹版にインクを充填し、柔軟性の高いパットがそのインクを拾い、柔らかく押し付けることで製品の表面に転写、印刷することができます。詳しくは下記記事で解説しておりますので、合わせてご覧ください。

>>パット(タンポ)印刷とは?パット(タンポ)印刷の仕組みやシルク印刷との違いを解説!

 

今回は代表的な5つの二次加飾をご紹介しましたが、その他、スパッタリング、レーザーマーキング、水圧転写、AG処理など様々な二次加飾があります。

加飾のメリット

プラスチック加飾には、素材の軽量性や成形のしやすさといった機能的な利点を維持しながら、デザイン性や高級感を大幅に向上させるメリットがあります。

加飾を施すことで、木目調やメタリックな質感を与え、プラスチック特有の安っぽさを解消できます。また、複雑な模様やロゴを正確に再現することで、製品のデザイン表現の幅が広がり、他社製品との差別化を図ることが可能になります。

樹脂・プラスチック塗装技術ナビによる加飾の事例

次に、当サイトを運営する富士合成株式会社が過去に加飾をした製品事例をご紹介いたします。

プラスチック塗装製品事例:医療用通信機器のパット(タンポ)印刷

こちらは医療用通信機器をパット(タンポ)印刷した事例になります。

画像の通り、印刷部分が凹形状をしていたため、印刷の中でもパット(タンポ)印刷で対応いたしました。パット印刷を行うことで、このような凹み形状でも綺麗に文字、デザインを印刷することが可能です。

樹脂・プラスチック塗装技術ナビでは、このように塗装以外にも、製品形状や用途に合わせて、印刷にも対応しております。更に、本事例のように・・・

>>詳しくはこちら

加飾についても、富士合成にお任せください!

富士合成では今回ご紹介したような加飾についても多数の実績がございます。。お客様の製品の材質や用途に合わせて、求める品質を実現できるよう、適切な加飾をご提案させていただきます。お気軽にお問い合わせください!

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