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射出成形+塗装で実現する金属部品の樹脂化について解説!

樹脂・プラスチック塗装技術ナビは、プラスチック塗装はもちろんのこと、金型の設計・製作から射出成形、塗装・加飾、組立、検査・試験までの一貫生産体制を実現することで、お客様にコストダウン・納期短縮をご提案しております。

今回は金属部品を樹脂化することのメリットやどのようにして樹脂化を実現できるのか解説します!

金属部品を樹脂化するめに

金属部品を樹脂化するメリットは、軽量化、コストダウン、デザイン性の向上などがあります。しかし、金属部品をそのまま樹脂化するだけでは、強度や耐熱性が低下する可能性があります。そのため、樹脂化を検討する金属部品の機能、強度、耐熱性、使用環境などを詳細に分析した上で、実現可能性を検討する必要があります。

射出成形時は、元の金属部品の形状を実現するための金型設計が重要です。また、金属部品をインサート成形する場合は、金型内に金属部品を正確に配置し、樹脂との一体化を図る必要があります。インサート成形とは、金属部品を金型内にあらかじめセットしておき、その上から樹脂を射出成形する手法です。これにより、金属部品と樹脂部品を強固に一体化させることができます。

続いて塗装工程ですが、塗装は、美観を向上させるだけでなく、樹脂部品の表面を保護し、耐候性、耐薬品性、耐摩耗性などを向上させることもできます。元の金属部品の際に要求された強度や耐熱性を実現するために必要な、塗料や塗装方法の選定が重要になります。

また見た目も金属調の質感を出すために、メタリック塗装やパール塗装などを施す必要があります。金属調塗装については下記記事でも詳しく解説しておりますので、是非こちらも参考にしてください!

>>プラスチック金属風塗装の3つのメリット

金属部品を樹脂化することのメリット

金属部品を樹脂化することで以下のようなメリットがあります。

①軽量化を実現

当社では最近「いままでプレスや板金で製作してきた部品を射出成形に置き換えて軽量化したい」というようなご相談を頂いております。

樹脂は一般的に金属よりも比重が小さいため、製品の軽量化に貢献します。軽量化は、輸送コストの削減、作業性の向上による生産性改善に効果があります。特に、自動車や航空機など、重量が性能に大きく影響する製品では、軽量化は重要な課題です。

当社では実際、金属部品を樹脂化したこことで、重量を50%削減した実績もございます。

②コストダウンを実現

樹脂は金属に比べて材料コストが低いため、大量生産時には大幅なコストダウンを実現することができます。射出成形は大量生産に適しており、材料コストだけでなく加工コストも抑えることができます。

③意匠性の高い仕上げが可能

樹脂は金属に比べて成形加工が容易なため、複雑な形状や一体成形など、デザインの自由度が高まります。また、仕上げ工程においても、塗料の種類によりますが、鏡面やグラデーション仕上げも樹脂化することで行うことができます。

樹脂・プラスチック塗装技術ナビによる金属部品の樹脂化事例

板金部品の樹脂化
Before

こちらの製品は元々板金で加工を行う板金部品でした。
板金で製作する場合、特に穴あけ加工や曲げ加工に工数がかかってしまい、コストや製造のリードタイムの面で苦労されていました。

そのような状況だったため、お客様から板金部品を樹脂化することで、コストの問題を解決できないか、また樹脂化に伴いメッキ処理を行うことはできないかご要望をいただきました。

After

まず、樹脂で製作するために、金型の製作が必要でした。当社では、金型の設計・製作から対応が可能ですので、今回は特注の金型を製作いたしました。
また、板金部品を樹脂化するにあたり、メッキ加工を施しました。
これら樹脂化を行うことで、コスト40%ダウン、重量50%ダウン、そして結果的に生産数UPを実現しました。

>>詳しくはこちら

 

「金属部品を樹脂化したい」といったお悩みについては、富士合成にお任せください!

富士合成では、金型設計、射出成形から塗装、検査まで一貫対応が可能です。お客様の金属部品を確認し、必要な城ケ等をすり合わせの上、試作から対応いたします。

塗装であればどのような塗料をどのような方法で塗布するのか、また塗装の密着度を高めるための下地処理や適切な膜厚管理など、高い品質で元の金属部品を再現させていただきます。

金属部品の樹脂化でお困りの際は、是非一度ご相談ください!

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