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独自塗料

高硬度塗装・コーティング【アルティメットコートα】のご紹介

1.高硬度塗装・コーティングとは?

当社が手掛ける塗装・コーティングは、量産される樹脂・プラスチック製品に対して施工することで「プラスチックの基材だけでは有しない高機能性」を付加することができます。本頁では「高硬度化」を付加するアルティメットコート(塗装)αについてお伝えをいたします。

1‐1.高硬度化が求められる理由

ここ数年、情報化社会の実現に大きく寄与したスマートフォン。昨今、多機能化が進み、一時のノートパソコンと同等の価格で販売されているため、購買頻度は下がり、その分、硬度や耐久性が求められるようになっています。
生成AIの登場により、さらにハード面における機能性も求められるようになったことからスマートフォンの単価は上がり、大手量販店ではスマートフォンに対するガラスコーティングを施工するコーナーなどもできています。
このスマートフォンの例は、あくまで高硬度コーティングが求められる一例としてあげさせていただきましたが、ここ数年、IoT化は進み、ウェアラブル端末やマイナンバーカードなどICのつかない製品・Bluetooth、Wifiと接続できない製品の方が減ってきているとも言えます。
今後、これらの製品は単価が急激に下がることは可能性としては考えづらく、各々の製品への高硬度化(耐久性向上)はさらに求められる時代になっています。

1‐2.硬度の基準

今回、ご紹介する硬度の測定基準ですが、JIS規格に明確な基準があり、JIS K-5600に基づき、硬度試験を行い、測定されます。例えば、一般的な耐久性付加をする塗装の一種とされるPMMAであれば6B未満の硬度とされています。
H→F→HB→Bの順で低硬度となるため、PMMAはHB鉛筆よりも低い硬さということになり、何もしない製品よりもコーティング層があるため、製品は傷つきにくくなりますが、塗装膜への傷がつきやすいため、定期的な塗装・コーティングが必要になると言えます。
今回、ご紹介する当社の高硬度塗装・コーティングは最大6H以上の高硬度が実現可能です。もちろん、用途によっては6H以下のコーティングも可能であり、お客様のニーズに合わせたご提案をしています。詳しくは下記をご覧ください。

2.鉛筆硬度6H以上も可!高硬度塗装・コーティングのグレード

当社が提供する高硬度塗装・コーティングには大きく3つのグレードがあります。

  一般的な ハードコートアルティメットコートβアルティメットコートα
硬さ鉛筆硬度 JIS K-56004H以下4H~5H6H以上
比較◎  
コート剤有機有機有機・無機の ハイブリッド

※アルティメットコートα・βは、有機・無機材のハイブリッドタイプとした塗料を使用し、硬度を高めた”α”、
 有機材を調整した塗料を使用し、耐擦傷性の向上を提案した”β”という自社開発の特殊塗装・コーティングです。

詳細は控えますが、アルティメットコートαは、有機材・無機材をコンポジットではなく、ハイブリットさせることで高硬度性を高め、6H 以上の硬度を実現しています。一方、βは一般的なハードコートと同等もしくは、それ以上の硬度をもつよう有機材をブレンドし、開発した高耐擦傷性のハードコーティングです。ただ、1点だけご注意いただきたい点として、当社は塗料・コーティング剤の販売を専門としておらず、塗装・コーティングまでを一貫して手掛ける事業を行っています。
ですので、ご相談いただいた際には、アルティメットコートα・βの機能性表もご提示いたしますが、あくまでお客様のご要望に適した塗料開発から塗装・コーティングまでをご提案いたします。
塗装・コーティングは機能性を求めれば求めるほど、塗料に高価な材料が使用され、単価も上がってしまい、求める機能性よりも高い塗装代をお支払いされている場合もあります。当社ではお客様に満足いただけるよう、製品に必要な機能性を整理し、適した塗料を開発し、リーズナブルな塗装・コーティングを行います。
硬度という点で、既存の塗装・コーティングにお困りの方は当社にお問い合わせください。他の機能性とともに高硬度を再現する塗装・コーティングをご提案いたします。

3.高硬度塗装・コーティングの施工事例

当社の高硬度塗装・コーティングは既にいくつかの用途で使用されています。

3-1.スマートフォンケースへの高硬度コーティング

こちらは通信機器(スマートフォン)のリアカバーに、樹脂・プラスチック塗装技術ナビが独自に開発した「アルティメットコート」という塗料を塗布した製品事例です。お客様より高い耐擦傷性と、求める色味の実現をしたいとのことで、ご依頼いただきました。
試作段階では、お客様の要望スペックを満たすべく、複数回に渡り試作と修正を繰り返し行いました。また、完成品のイメージが湧いていただけるよう、サンプルに塗装して提案を行い、現実的に検証をしていただきました。

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3-2.スマートグラスのアルティメットコート塗装

こちらの製品はARシステムのレンズ部品です。当社にて成形から塗装を実施。協力メーカーを活用し反射防止蒸着まで行っております。アルティメットコートを塗布することで、傷がつきにくい製品に仕上げております。また、スマートグラスのため、透明性を保つためにアルティメットコートはクリア塗装にしております。
また、協力メーカーを活用することで光の反射を抑える反射防止蒸着まで対応しております。

詳しくはこちら>>>

これらの事例からもわかるように、当社が手掛けた高硬度コーティングは単価の高い商品に採用されています。高い硬度により、製品の品質向上と長寿命化に貢献でき、お客様の製品単価向上にも寄与しています。

ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。