プラスチック製品は、例えばスマホカバーや化粧品のカバーなど、日常的に人の手が触れて使用される場面が多くがあります。その際、経年劣化や使い方によって塗装が剥がれてしまうのは仕方ないことですが、製品を長持ちさせるためになるべく塗膜寿命を延ばしたいところ。

樹脂・プラスチック塗装技術ナビは、プラスチック塗装はもちろんのこと、金型の設計・製作から射出成形、塗装・加飾、組立、検査・試験までの一貫生産体制を行うプラスチック製品製作のスペシャリストです。

今回は、そのようなプラスチック製品製作のプロである当社が、成形品の塗装が剥がれてしまう原因とどうすれば塗膜寿命を延ばすことができるかについて、実例を交えながら解説します。

目次

• ■ プラスチック塗装が剥がれる原因
• ■ 剥がれないプラスチック塗装を行う対策
• ■ 当社のプラスチック塗装
• ■ プラスチック塗装事例
• ■ 剥がれにくいプラスチック塗装なら当社にお任せください

プラスチック塗装が剥がれる原因

プラスチック製品の塗装が剥がれる原因は複数あります。以下が主な原因です。

1. 1. 不十分な前処理
2. 2. 外部環境の影響
3. 3. 残留応力
4. 4. 塗料選定でのミス

まず一つ目に挙げられる原因が、プラスチック表面の汚れや油膜などの不十分な前処理によるものです。プラスチックは表面の親水性が低く、加工時には潤滑剤や成形剤が付着してしまうことがあります。これらの汚れや油膜が適切に除去されない場合、塗料がプラスチックとの接着性を失い、剥がれる原因となります。

2つ目に考えられる原因は、温度変化や紫外線などの外部環境による塗装の劣化です。温度変化や紫外線により時間とともに塗膜が劣化し剥がれてしまうということも非常によくある問題です。

3つ目に挙げられるのが、熱変形や衝撃による残留応力です。加工時の応力が残っていたり、プラスチックが劣化したりすることで、内部応力が増大し、塗膜とプラスチック基材の間に剥離が生じることがあります。

最後に挙げられるのが、塗料選定のミスです。プラスチックに合わせて適切な塗料を使用しない場合、塗膜がプラスチックとの密着性を欠くことがあり、結果として剥がれる原因となります。特にプライマーを使用しない塗装工程では、塗料とプラスチックの接着力が不十分となり、剥がれのリスクが高まります。

以上が考えれるプラスチック塗装が剥がれる原因になります。

剥がれないプラスチック塗装を行う対策

剥がれないプラスチック塗装を行うためには、まず十分な前処理が欠かせません。

プラスチック表面の汚れや油膜を除去するため、洗浄やデグリーズ処理を適切に実施することが重要です。

さらに、プラスチックの樹脂種や加工条件に合わせて、適切なプライマーを用いることで塗料の密着性を向上させることができます。

※プライマー＝製品と塗装の密着性、耐食性を強化する目的で行う下塗りのこと

プライマーについては下記記事でも解説しておりますので、是非こちらを合わせてご覧ください！

＞＞プラスチック塗装におけるプライマー処理の重要性について解説！

また、塗料の選定も重要であり、プラスチックに適した素材と適切な塗膜厚を選定することが必要です。環境に応じた耐候性や耐久性を持つ塗料を選定し、UV安定剤を添加することで、紫外線による劣化を軽減することができます。

また、必要があれば塗装後の加熱硬化処理や特殊な表面処理を行うことで、より剥がれないプラスチック塗装を実現することができます。

当社のプラスチック塗装

樹脂・プラスチック塗装技術ナビでは、プラスチック塗装に関して多数の実績がございます。実際当社で剥がれにくいプラスチック塗装を行うために実践していることが以下になります。

1. 1. 最適な溶剤選定
2. 2. 適切なプライマー選定
3. 3. 乾燥条件の最適化

上記の3点が重要になります。製品に合わせて適切な溶剤とプライマーを選定し、最適な温度と時間で乾燥を行います。層間剥離等を防止するためには、この温度と時間の最適化。条件は製品の膜厚、塗料、環境（湿度）によって条変化させています。

このような剝がれにくいプラスチック塗装を行いたい際は、まずは一度お問い合わせください。

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プラスチック製品の金型製作、成形から塗装、検査まで一貫対応します！

樹脂・プラスチック塗装技術ナビは、塗装に限らず、金型設計・製作から成形、また塗装の後工程の検査、納品まで一貫対応が可能な、プラスチック製品製作のスペシャリストです。

下記のように、一貫対応が可能な当社にお任せいただければ、様々なメリットがございます！

当社は、プラスチック製品の製造に必要な工程のサービスをすべてご提供することができます。
お客さまのご要望に確実にお応えするために、営業から品質管理までの全部門がセクションを越えた連携やコミュニケーションを活発に行い、高い品質で製品を納品しております！

プラスチック塗装事例

次に、樹脂・プラスチック塗装技術ナビが実際に行ったプラスチック塗装の事例をご紹介いたします。

【アルティメットコート】

こちらはアルティメットコートを行った塗装事例です。顧客の要望スペックを満たしつつ、顧客サンプルに塗装して提案する事で、現実的に検証をしてもらった事例になります。

今回ご紹介したような剥がれにくい塗装とするために、汚れが付着しにくく付着した場合でも拭き取り易い性質を持っている本塗料を使用しています。また性能だけでなく、外観に関しても今までにはない高透明度による色味の再現が可能ですので・・・

＞＞詳しくはこちら

【成形から一貫対応】プラスチック製品の剥がれにくい塗装なら当社にお任せ！

樹脂・プラスチック塗装技術ナビでは、今回ご紹介したように剥がれにくいプラスチック塗装を得意としております。成形から行うことができる当社だからこそ、お客様の求める製品に対して、高い品質でお応えすることが可能です。

塗装工程については、お客様の製品に合わせた最適なプラスチック本体の材料の選定から、それに合わせた塗料の選定、更により剝がれにくくするために、UV安定剤と塗布なども可能です。

また、樹脂・プラスチック塗装技術ナビではプラスチックや塗料自体の開発にも力を入れております。お客様の求める製品を製造するべく、開発から行っているのが当社の特徴です。金型設計、製作から、射出成形、塗装、検査まで一貫で対応することも可能です。

剥がれにくいプラスチック塗装を伴うプラスチック製品のことなら、樹脂・プラスチック塗装技術ナビにお任せください！

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